社会人としての基本スキルは、様々な場面で求められます。以下にいくつかのスキルを紹介します。
コミュニケーション能力
プレゼンテーション能力
プロジェクトマネジメント能力
チームワーク能力
自己管理能力
問題解決能力 など
これらのスキルを身に付けることで、社会人として成功するための土台を築くことができます。
この記事では「プレゼンテーション能力」について、探求していきたいと思います。
就職、転職活動において役立つ点もご紹介していきます。
プレゼンテーション能力とは?
聞き手の要望を認識し、知りたい情報を分かりやすく伝えて、その結果として具体的行動を促すことです。
プレゼン力は大きく2つの能力から構成されています。1つ目はニーズを汲み取り、情報を的確に伝えるコミュニケーション力、もう1つは情報を理解しやすいように組み立てる構成力です。
人前で発表、提案、説明する業務はたくさんあり、営業やコンサルタント、人事、企画、マーケティングなど、様々な職種でプレゼン力を活かすことができるでしょう。
ビジネスでプレゼン力はなぜ必要か
情報を分かりやすく伝え、相手に行動を促すプレゼン能力は、ビジネスのさまざまな場面で求められます。
自社製品の売り込み
自社が販売したい製品やサービスの魅力を効果的に伝えたいとき、プレゼン力が必要となります。どんなに優れた製品やサービスであったとしても、その魅力が相手に十分に伝わらなければ売り込むことはできません。
商品のメリットや独自性などの的確なポイントを捉えて、相手に分かりやすく伝えること、また興味を持ってもらい、購買意欲を高める話し方を考える必要があります。
人事評価
人事評価などの場面でもプレゼン力は重要です。
自分の成果を報告する場において、自身の成果を根拠に基づいて的確にアピールすることが必要となります。上手にプレゼンを行うことができないと、自分の成果を正しく伝えることができなくなってしまいます。正当な評価を受けるためにも、話の筋道と結論を組立てて簡潔かつ確実に伝えることが求められます。
社内外に問わずビジネスの多くの場面で、プレゼン力の必要性が高まってきています。
プレゼンを上手にこなすことはビジネスマンにとって必須のスキルとなっているのです。
プレゼンの流れとは?
①聞き手の要望・悩みを知る
まず、現状を把握するため、ヒアリングをして要望や悩みを明確に汲み取ります。決済権を持つ人物(キーパーソン)がいれば、特によくヒアリングしておきましょう。聞き手を理解する努力や気配りを怠らない姿勢が伝わることで、好印象を抱いてもらいやすくなり、今後の信頼関係を築く一歩となるでしょう。
②状況の分析・把握
ヒアリングで得た情報をもとに、現状を分析したり、抱えている問題点を把握したりします。その状況に合わせて、要望を解決するための具体的な手段を洗い出します。
③解決策を提案する
解決方法を提案します。
提案する解決策が、将来的にどのような良い影響をもたらすのか、どれだけの付加価値が得られるのかといったメリットを説明します。相手に分かりやすい言葉を選び、理解しやすい構成で話をすることが大切です。説明をする際は、話し方に配慮し、ボディーランゲージを活用したり、分かりやすくゆっくり丁寧に伝えましょう。
プレゼンを作るための3つのスキル
物事を整理して考えるスキル
プレゼンを通して、一番伝えたいこと(=結論)が明瞭になっていることが大切です。
結論を伝えるためには、結論、理由、補足の順番で構成していきます。プレゼン冒頭で背景や経緯から話し始めてしまうと、結局何がいいたいのか分からず、内容を理解することができません。
理解しやすい順序となっているか、情報の過不足はないか、筋道が立っているかなど、状況に合わせた簡潔で、矛盾のない構成で話を組み立てましょう。
また、必要な根拠を漏れなく伝えること、聞き手が価値を感じられる内容にまとめ上げると、伝わりやすいでしょう。
聞き手のニーズを把握するスキル
良いプレゼンとは、聞き手が興味を持って聞いてくれることです。伝えたいことだけを一方的に話す自分本位のプレゼンでは、気持ちを動かすことができません。
事前に聞き手がどういう状況や立場にあり、何を求めてプレゼンを聞いているのか、聞き手のことを考え、聞き手にとってのメリットを伝えることができるか、を事前にしっかりと理解することが大切です。
プレゼンの最中には、反応を見ながらやりとりを心がけたり、ところどころに驚く仕掛けを盛り込んだりと、講演とは違う聞き手と双方向のコミュニケーションをどのように取るかという点も欠かせないポイントです。
また、難しい言葉を使わないこと、話すスピードの調節、身振り手振りの使い方、強調するところは声の抑揚や間を使っていることなど、伝わりやすい工夫を心がけましょう。
情報を効果的に伝えるスキル
プレゼンには、資料や、動画、黒板、ポスターなどがプレゼン内容の理解を深めるために使われます。内容を理解してもらうためには、資料はなるべくシンプルにすると効果的です。
人は内容が複雑になればなるほど理解しにくくなります。そのため、プレゼンに使う資料は、文字の大きさで重要箇所を強調したり、色使いによって直感的に良い・悪いといった尺度が分かるようにしたり、図表やイラストによって一目でわかるように表現に工夫を凝らしたりと、見せ方において様々な工夫をするスキルが重要となります。また、長い文章を読むことは人間の脳を疲れさせるため、できるだけ単文にしたり、自分が伝えるために簡単な言葉を使っているのか、余計な説明が入っていないかなど何度も見直しすることもおすすめです。
プレゼンがうまくいく5つのコツ
話し方の工夫をする
プレゼンにおいて相手を惹きつける話し方は非常に重要と言えます。
話し方のポイントは次の3つが挙げられます。聞き手が心地よいと感じる話し方を心得ておきましょう。
声
聞き取りやすいようにゆっくり大きな声で話すことは大前提ですが、同じペースで話すと飽きられる可能性もあります。相手がすでに理解している部分は早めに流したり、重要なポイントはスピードを落としより大きな声で話したり、問いかけ後には、頭の中で整理してもらうために少し間を置いてから話すなど、緩急をつけることがおすすめです。自分をアピールするような気持ちで、焦らずに堂々と語りかけましょう。
視線
聞き手とのコミュニケーションを大事にするため、一人ひとりの目を見ながら話しましょう。
プレゼンの際に、あらかじめ原稿を用意して話を進めること自体は悪くありませんが、原稿を読み上げるだけでは、聞き手が置き去りにされてしまい、聞く気が失せてしまいます。
文章の区切りごとに聞き手に目線を向けるなど、工夫することで丁寧に話している印象を与えられます。
そして、目線を左右に振りながら話せば聞き手全員を意識していることを理解してもらえます。
姿勢
きちんとした姿勢で話すことは、プレゼンする側の自信を見せることにつながります。また、聞き手に安心感を与え、内容が伝わりやすいです。重心が片方に偏ると、落ち着きのない印象を与えてしまうので、体の軸を意識してまっすぐに背筋を伸ばして立ち、手から足まで無駄な動きがないように意識しましょう。
聞き手を常に意識する
プレゼンは、聞き手となる相手がいなければ成立しません。そのため、プレゼンの相手は誰なのかを意識して、相手がどのようなリアクションをしているか、プレゼンの最中にも気を配ります。
例えば、聞き手があまり関心を示していないようであれば臨機応変にアプローチを変えてみる、また興味を持って聞いている相手には積極的にコミュニケーションを取ってみるなどです。
このように、プレゼンする側が相手のことをきちんと見ていることがわかれば、聞き手を惹きつけることにつながります。
また、資料に集中しすぎて相手に視線を向けないことも、説得力に欠ける原因となるため、相手を意識していることを示すために視線をしっかり合わせるようにしましょう。
シンプルな資料作り
プレゼンに使用する資料の構成にも、わかりやすさが求められます。
資料がシンプルに分かりやすくまとまっていればそれだけでもイメージのしやすさ、伝わりやすさは変わってきます。 また、話す内容も自然と整理されるので簡潔に伝えられるようになるでしょう。 資料には文字や情報を詰め込みすぎないように注意してください。
伝えたいことがしっかり伝わるような効果的な見せ方のノウハウを日々学んでおくことも重要です。プレゼンが得意な同僚や上司の技術を盗んだりして、幅広くノウハウを身に付けておくとよいでしょう。
基本的なフレームワークを学ぶ
聞き手に伝わりやすいプレゼンを行うには基本的なフレームワークを学ぶことがとても大切です。 基本的なフレームワークに沿って順序立てて話すだけでも説得力は増し、論理的に主張を伝えることが可能になります。また、プレゼンは、シーンによって目的や内容が変わるため、その都度構成を考えなければなりません。フレームワークのバリエーションを知っていれば、構成の作成スピードは速くなりますし、型に沿った流れになるため、活用しやすいでしょう。
模擬プレゼン(ロープレ)を十分に行う
プレゼンスキルを上達させるための1番の近道は「経験を積むこと」です。本番と同じように準備をしっかりと行い、上司や先輩に聞き手役になってもらって、ロールプレイングをやってみましょう。対人で練習することで本番さながらの緊張感を経験できます。その際、協力者には積極的に質問をしてもらうようにお願いしておくと臨機応変な対応力の特訓に効果的です。 また、模擬プレゼンはただ行うだけでなくフィードバックをしっかりともらい、それを自分の中に落とし込みその都度修正する必要があります。したがって一度だけ行うのではなく繰り返し行うことで磨きをかけていきましょう。
また、プレゼンには持ち時間が決められている場合が多いです。模擬プレゼン時には、持ち時間内に説明しきれるか確認するために、時間を計って確認してみましょう。不測の事態に備え、予定時間よりも少し短めの時間で終わらせられるように調整するのが理想的です。
まとめ
今回は、プレゼン能力について解説をしてきました。効果的なプレゼンをするために必要なスキルを理解し、今の自分に足りていないものは何か考えてみることが大切です。
一見ハードルが高く感じられるプレゼンテーションですが、実はちょっとしたコツや意識の持ちようで、誰もが手軽に活用できるものです。
これを機に、聞き手に伝わる効果的なプレゼンができるような人材を目指して一歩踏み出してみてください。
最近では、小学生も授業で習うで、デス。
私ら大人も負けてられまへんな、カバ。
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