社会人なら知っておきたい基本スキル(自己管理能力編)

社会人としての基本スキルは、様々な場面で求められます。以下にいくつかのスキルを紹介します。


コミュニケーション能力 
プレゼンテーション能力 
プロジェクトマネジメント能力
チームワーク能力
自己管理能力
問題解決能力   など

これらのスキルを身に付けることで、社会人として成功するための土台を築くことができます。
この記事では「自己管理能力」について、探求していきたいと思います。就職、転職活動において役立つ点もご紹介していきます。

自己管理能力とは?

やる気やモチベーションをコントロールし、自分を思い通りに行動させるというスキルを指します。
自己管理能力の差によって、普段の生活だけではなく仕事も大きな影響を受けてしまうことがあります。
働きやすさや豊かなライフバランスの向上に力を入れる企業が近年注目するテーマでもあります。

自己管理の目的

ビジネスシーンでは、業務を遂行する能力だけでなく、時間の管理や、仕事に対するモチベーション、体調管理など、自己管理する要素は多岐に渡ります。
自らを管理することによって、自分自身の精神状態や健康状態を安定させ、自分の能力を最大限に発揮することが目的です。

ビジネスで自己管理能力が注目される理由

近年、自己管理能力が注目されるようになったのには、次のような背景があります。

働き方改革の推進

今、多くの企業が働き方改革に取り組んでいます。
その一環として、長時間労働の是正があります。今までの日本では、長時間働くほど「会社への貢献度が高い」と評価されていました。しかし現在は、評価対象が労働時間ではなく、働いた内容や成果を重要視する流れに変わってきており、時間あたりの効率性、生産性の向上が求められています。

テレワークの普及

新しい働き方としてテレワークが推奨されていることもあり、多くの企業が取り入れています。
ビジネスのIT化やデジタル化が進み、急速に普及しました。しかし、従来のオフィスワークと違い、テレワークでは上司からの目線がなくなるため、集中力の低下や、パフォーマンスを発揮しにくくなるなどの影響が出る場合もあります。
働き方が変化しているなかで、自己を律するためにも自己管理の必要性が高まっています。

人材不足

近年、問題になっている日本の「少子高齢化」も自己管理が注目される理由のひとつです。
若手人材が不足する日本において、限られた人的リソースのなかで、生産性を高めていかなくてはなりません。そのため、従業員一人ひとりが主体的に行動する組織が求められています。主体的に行動するためには、自分のメンタル面や体調、タスク管理など自己管理能力の高さが重要になってきます。

ビジネスで活かせる自己管理能力の種類5選

自己管理能力とは具体的に何を管理する力なのか、またビジネスにはどう活かせるのかをお話します。

時間管理

ビジネスでは「成果を上げること」が最も重要です。それを達成するには「成果を上げるための仕事に注力できるようになること」が必要となってきます。
自己管理能力が高い人は、仕事の優先順位を正確に把握し、効率的にタスクを遂行することができます。時間の浪費を避け、効率的な作業環境を作り出すことで、生産性が向上します。また、重要なタスクと緊急なタスクを区別し、優先順位をつけることができます。時間を最適に活用し、重要な業務に集中することができるため、ビジネスの成果を最大化することができます。このように、自分自身の仕事をコントロールできるようになることで、「成果を上げるための仕事に注力できる」事が出来ます。

モチベーション管理

モチベーション、つまりやる気のコントロールです。
自分のモチベーションを一定に保てるよう管理することも、重要な自己管理です。
人は、モチベーションによっても仕事のパフォーマンスが大きく変わります。モチベーション維持のためには達成感を感じることが大切です。定期的に自分の目標を再確認したり、大きな目標をステップごとの小さな目標に落とし込んで成功体験につなげるようにする、といった工夫をすることで、パフォーマンスの質を保ち続けられます。

健康・体調管理

自分の健康を管理することも、自己管理の一つです。「体調管理」を 上手に行うことが仕事の基本であることをしっかり認識することが肝心です。常に高いパフォーマンスを発揮するために行います。健康管理ができていないと、効率的に動けなかったり、重要なときに体調を崩してしまい、仕事に影響が出ます。食事や睡眠、運動など生活習慣を整えることで、自分の体調をコントロールすることが大切です。

感情やストレスの管理

落ち込むことがあったり、イライラすることがあったりしても感情やストレスを自己コントロールができ、目の前のやるべきことに向き合って冷静に対応できる能力を指します。
仕事の生産性や意欲を維持するために重要です。また感情に任せて行動することが減り、その場に適した行動をとれるようになるため、人間関係も良好になります。人間は、誰しもいろんな感情の波が発生します。怒りやストレスを感じたときは、適切に処理・発散するようにしましょう。たとえば、趣味に打ち込む時間を設けたり、マインドフルネス瞑想に取り組んだりするなどです。メンタルを上手に管理できると、嫌なことがあっても仕事の生産性が低下しにくくなります。  

金銭管理

金銭を管理する能力とは、自分の収入に見合った生活をしており、何にお金を使い、どれだけ貯金できたかなどお金の流れを把握し、計画的に運用できる能力です。収入や支出を把握し、時には支出を見直すなどの管理を行うことで、金銭面で自分を律することができない場合には、管理方法を見直す必要があるでしょう。

自己管理能力が低い人のリスク

自己管理能力が低い場合、どのようなリスクが考えられるでしょうか。低いままだと起こり得るリスクの例をいくつか上げてみます。

  • 仕事がうまくいかない
  • 自分に自信が持てない
  • 本来持っている能力を発揮できない
  • 周りからの信用を得られない
  • 病気へのリスクが高まる

自己管理能力が低いとビジネスではかなり不利になりやすいです。それをカバーできるだけの圧倒的スキルがあれば別ですが、そうでなければ周囲からの信頼を得られずに職場にいづらくなる、なんてことにもなりかねません。出来るだけ身につけたいですね。

自己管理能力を高めるには?

自己管理能力が高いか低いかというのは、そのひとの性格によるところも大きいです。
しかし、自分の意識や行動次第で後天的に身につけることは可能です。自己管理能力を高めるために、以下のようなことを取り入れてみてください。

目標・目的を持つようにする

目標を設定することで、やるべき仕事にスムーズに取り組むことができます。
「何のためにこれを行うのか」という部分が明確になることで、行動につながりやすくなります。
途中でモチベーションが下がりそうになるときには、目標を意識するとよいでしょう。紙に書き出すなどして視覚化すると、意識しやすくなります。

道筋を立てる

目標が決まったら、それを達成するにはどうすればいいかを考えてましょう。
やるべきことを洗い出し、整理して、予定を立ててみます。自分がどう行動すればいいかが見えてきてコントロールがしやすくなります。
やるべきことをよく理解できていないと、自己管理は上手くいきません。ノートにタスクを書き出してチェックリストにするのも有効です。
書き出すことで気づかなかったタスクが見えてきたり、効果的な動き方を思いついたりと、自己管理能力が磨かれていくでしょう。また、タスクを達成するごとに手応えを得られるため、よりモチベーションの維持がしやすくなります。

環境を整える

自己管理が上手くできないと感じている方は、環境を整えてみましょう。
人間は目の前に魅力的な誘惑があれば、我慢できない生き物です。なるべく誘惑がない環境をつくり、うまく自分をコントロールしましょう。た
とえば「リモートワーク中にスマートフォンをついみてしまう」のなら、「スマートフォンを仕事モードにする(可能なら別室に置く)」ようにしたり、「ダラダラとテレビを見て、夜更かししてしまう」であれば「寝室にはテレビを置かない」など、目の前にあるものに惑わされないように工夫してみましょう。

自分の行動を振り返る

目標を設定して取り組むだけでなく、自分のことを客観的に評価する目を持つことも重要です。
自分がどんな時に意志が弱くなるのか、逆にどんな時は自己コントロールできているのかなど、自身の課題をしっかりと把握、理解することができます。
自分の苦手なことやできていないことの改善策を考えることが、自己管理能力の向上に繋がります。

まとめ

毎日の小さな意識づけや適度な運動、規則正しい生活など、日々の努力の積み重ねで自己管理能力を高めることは可能です。
自己管理能力を高めると、自分に自信が持てたり、行動や時間に余裕が生まれるなど、たくさんのメリットを感じられるでしょう。仕事や生活のパフォーマンス向上のためにも、自己管理能力を高める方法を実践してみてはいかがでしょうか。

佐藤さん

アタシがダラシない性格なのは、自己管理能力がなかったせいなんやな、デス。

カバ子さん

分かったんやったら、今日から努力せんかい!バカ。

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